シリコン半導体などに光が当たると電気が発生する現象を利用し、太陽の光エネルギーを電気に変換する発電方式です。ソーラー発電とも呼ばれています。
今、なぜ太陽光発電なのか・・・
今、温暖化により環境の悪化が懸念されています。要因は、化石燃料の大量消費でCO2の大量放出。平均気温の上昇による「異常気象の多発・生態系の混乱・低地の浸水」などが考えられるからです。 太陽光発電ならご家庭で環境保全に貢献できます。
住宅用太陽光発電システムは、太陽電池(PV)により発電した直流をパワーコンディショナに通すことで家庭で使える交流に変換し、屋内分電盤によって各電気機器へ電力を供給します。また、太陽光発電システムは電力会社の電線とつながっており、発電電力が消費電力を超えた場合は電力会社へ送電(逆潮流)し、電力を売ることができます。夜間など発電電力が不足する場合は、今まで通り電力会社の電気を使います。これを系統連係型太陽光発電システムといい、電気のやりとりは自動的に行われます。
太陽の光を受けて効率よく電気をつくります。つくられた電気は家庭で使えるようにパワーコンディショナに送られます。太陽電池モジュールを構成する太陽電池セルアルミ枠・ガラスなどは経年変化の少ない材料であり、長期使用が可能です。モジュール全体として期待寿命は20~30年です。
太陽電池モジュールで発電される電力は直流電力なのでここで家庭で使える交流に変換。さらにシステム全体の運転を自動管理します。運転状況を確認できる通信ソフトを搭載したタイプもご用意しています。
パワーコンディショナの操作部です。
リアルタイムで発電量、消費電力量、売買電力量の状態をチェックすることができます。
家庭の各電気機器が使えるように電力を分配します。
発電により余って売った電力や不足して購入した電力を
それぞれの電力量計で計量します。
太陽光発電システムの仕組みに関してFAQの形でまとめました。
太陽電池の寿命は?
太陽電池(ソーラーパネル)は、可動部分(モーターなどの動く部分)がないので期待寿命は、一般的に20~30年と言われています。
標準的なシステムってどれくらい?
一般家庭で大体3kw~4kwシステムが標準的なシステムです。
4kw システムでどれくらいの電気が使用出来るの?
使用機種によって異なりますが、一般的に晴天時の日中でエアコン2台、32型液晶TV1台、掃除機、冷蔵庫、洗濯機、照明を使えるくらいの電気量です。(約2,800W)
電気は貯めておくことができるの?
日中発電した電気を貯めておくことはできません。蓄電池・バッテリーなどは高価な上、寿命が短いので現在のシステムでは使ったり、売ったりした方がコスト的に良いとされています。従って、発電量が足りない時と夜間は電力会社から電気を購入します。
地震や台風などで停電したとき、太陽光発電があれば自宅だけでも発電可能ですか?
被害の規模にもよりますが、太陽光発電のシステムが破損することがなく、さらに日射があれば発電しますので、1,500w(15A)分までの電気が使用できます。実際に中越地震の際には、天気の良い日中は停電中でも発電していたという事例もございます。
ただ、注意していただきたいのですが、住宅用太陽光発電システムは充電ができません。ですから停電中の夜間は、やはり電気は使えません。
あくまでも昼間の非常用としてお考えください。
自動運転の時は、例え日中停電になったとしても電気を使用することはできません。
パワーコンディショナには「連系運転」(自動運転)と「自立運転」の二種類の運転モードがあり、停電時にはボタンを押して「自立運転」モードへの切り替えが必要です。
また「自立運転」には停電時専用の「非常用コンセント」が必要です。
※非常用コンセントは最大15A(1500W)まで使用可能です。
太陽電池の重さによる建物への影響は?
太陽電池の重さは各メーカーによって異なりますが、1 枚当たり平均11 ~17kg なので、屋根への負担はほとんどありません。